はじめに
クラウドサービスが日常業務の基盤となった今、多くの企業や組織が頭を悩ませているのは「安全に、かつストレスなくログインできる仕組み」です。
特に複数のクラウドサービスを併用していると、ログインの手間やパスワード管理の負荷、セキュリティリスクの懸念が高まります。
そんな課題を解決できる選択肢のひとつが、ID認証/アクセス制御のクラウドサービスである Gluegent Gate です。
本記事では、このサービスの内容・特徴・導入によるメリットを丁寧に解説し、読者の皆さまに「自社でも使ってみたい」と思っていただけるような理解を提供したいと考えています。
サービスの詳細
Gluegent Gate は、クラウド型の IDaaS(Identity as a Service)ソリューションで、主に以下の三本柱で機能を提供します:
- シングルサインオン(SSO)
複数のクラウドサービスや Web アプリケーションへ、一度の認証でアクセスできる環境を実現します。 - 多要素認証・アクセス制限
パスワードだけでなく、ワンタイムパスワード(OTP)・生体認証・クライアント証明書認証などを組み合わせて認証を強化できます。さらにネットワーク、端末、時間帯などを条件にアクセスを制限するポリシーを構築できます。 - 統合 ID 管理(プロビジョニング/同期)
Active Directory や LDAP など既存のディレクトリと同期することで、ユーザー追加・削除・属性変更などを一元管理可能です。さらに、クラウドサービス側へのアカウント自動連携(プロビジョニング)機能も備えています。
また、2023年11月には新機能として「統合 ID 管理」機能が拡張され、グループ会社・サプライチェーンを含む複数拠点での ID を統合管理できるようになりました。これにより、ID の追加・削除・変更操作を各システムに手動で反映する必要がなくなります。
対応する認証プロトコルも幅広く、SAML 2.0、OpenID Connect(OIDC)/OAuth、代理認証(フォーム認証)など様々な Web アプリケーションとの連携が可能です。
料金プランとしては、たとえば 月額 100 円/ユーザー から利用可能な Business プランが提示されており、上位プランでは連携数や機能が拡張されます。
導入のメリット
導入を検討する際、もっとも気になるのは「投資対効果」です。ここでは 機能(特徴) と メリット(導入による効果) を、下表のように整理してご紹介します。
| 特徴 | 導入によるメリット |
|---|---|
| SSO による認証統一 | ユーザーは複数のサービスに都度ログインする手間がなくなります。利便性が向上し、パスワード使い回しなどのリスクも軽減できます。 |
| 多要素認証・アクセス制御 | 認証強度を柔軟に調整でき、不正アクセスリスクを抑制できます。ネットワークや時間帯での制限により、管理者が望むセキュリティポリシーを徹底できます。 |
| 統合 ID 管理とプロビジョニング | ユーザーの追加・削除・属性変更を一元管理でき、運用工数を大幅に削減します。変更漏れ・ヒューマンエラーのリスクも低減できます。 |
| 導入・運用の簡便性 | クラウド型で構築不要、Web UI ベースで設定可能なため、初期導入負荷が抑えられます。マルチデバイス対応で柔軟に利用できます。 |
| 拡張性・将来対応力 | 新機能(統合 ID 管理など)への拡張が可能で、企業成長・システム拡張に柔軟に対応できます。 |
これらの特徴と効果は、特にクラウド利用が既に進んでいる企業や、テレワーク体制下での認証管理に課題を抱えている組織にとって、有効な改善手段となります。
まとめ
日々増え続けるクラウドサービスの利便性を享受しつつ、認証やアクセス制御のセキュリティを犠牲にしたくない。そんなジレンマを持つ多くの企業・組織に対して、Gluegent Gate は「安全と使いやすさ」のバランスを追求するソリューションです。
一度のログインで複数サービスにアクセスできる快適さ、多要素認証や条件制御による強固な防御、そして ID 管理の効率化による運用負荷の軽減──これらは、導入を迷っている組織にとって大きな魅力となるはずです。
もしご興味をお持ちなら、まずはトライアルで実際に使ってみることをおすすめします。導入効果を肌で感じ、その価値を確かめていただけたら嬉しく思います。
画像出典元:「Gluegent Gate」公式HP
